門真市医師会「老化予防の取り組みについて」

最近は、ご高齢者の筋力低下について考えるようになりました。
会話が筋肉量と関係するといった新しい知見も、門真市医師会の先生方、関西医大や地域の皆様のご協力で得ることが出来ました。
「老化予防・フレイル対策」「値1000KINプロジェクト」の調査の結果、通院者の2割を超える方にサルコペニア(筋肉減少)が認められました。
また、筋肉減少の危険因子(予測因子)は、年齢が75歳以上、非肥満(肥満ではないこと)、非高血圧(血圧が高くない)、介護認定有り、毎日の会話人数が5人未満、栄養失調でした。
このうち、「毎日の会話人数」は、新しい知見です。1日5人以上の方との会話をしようと思うと、家族との会話だけではなかなか達成できないと思います。
外出して社会との交流、コミュニケーションが鍵となりますが、そのためには外出できる体力や認知機能を保つことが重要です。
新型コロナウイルス禍では、ご高齢者は孤立しやすく、筋肉減少や認知症の悪化が懸念されています。筋肉減少への対策は、寝たきり状態を防ぐ大切な行動になります。
地域ぐるみで危険因子を理解し、改善していく必要性があります。

―さらに詳しく知りたい方は下記をご参考にしてください―

■門真サルコペニア研究から
地域の医療機関を訪れた地域在住の高齢者におけるサルコペニアの有病率と危険因子より